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史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック

史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック

A.W.クロスビー

史上最悪のインフルエンザ  忘れられたパンデミック

定価: ¥ 3,990

販売価格: ¥ 3,990

人気ランキング: 83919位

おすすめ度:

発売日: 2004-01-17

発売元: みすず書房

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



歴史書としても十分に楽しめる
現在においても社会に大きな影響を及ぼすインフルエンザが、20世紀初頭の社会にどの様な影響を及ぼしたのか。また、当時のアメリカがどの様な国家だったのか。司馬遼太郎風にいえば、「アメリカのかたち」が見えてくる。何時かまた世界を襲うであろうインフルエンザへの対策を考える為だけでなく、近代アメリカ史としても十分な価値のある一冊だと思う。ウイルス学や医学に興味のない人にも有意義な一冊だろう。

世界同時多発の鳥インフルエンザの再来を前に
真っ赤な号外フリップがCNNのホームページに流れたのは1月23日であった。「やはりそうであったか。アメリカ人はかたずを呑んでタイの成り行きを見守っている。」アメリカには歴史を詳細に記録しのちの国民にしっかり伝える伝統がある。そんなアメリカでも例外があった。「アメリカの忘れ去られた疫病史ー1918年インフルエンザー」このトリ型インフルエンザで55万人の命が一瞬にして消えた。いや消えたのではなく全身紫色に変わりつつ肺にたまった自らの血で溺れ死んでいった。この時日本は大正7年。39万人が死んだ。5年後の関東大震災は10万人である。後者は伝えられ前者は歴史の中から消えた。 アメリカで忘れ去られようとていした「スペインかぜ」を現実世界に呼び戻したのがアルフレッド W クロスビーである。以来インフルエンザ史はこの本の引用無しには語れないことになる。それは丹念な取材による事実の積み上げと緻密な分析が築き上げた真実の歴史がそこにあるからだけではない。この悲劇の主人公である市民の恐怖、驚き、嘆き、悲しみ、絶望、そして戦いの葛藤や充実感、生き延びた安堵の心がここにはある。映像では伝わらない世界がこの本の中に広がる。 一読してわかることは「一人では決して生き延びられない災害」なのだということである。ウイルスは家族や地域社会を伝わって侵入してくるが、それらの支え無しでは生還できない事実を突きつけられる。医師や看護師は意識して精読し、ここに込められた戦い方を拾い上げ自らのイメージ作れ。ケアマネージャと市町村長は心を感じよ。メディアは報道の原点を知れ。20世紀の人類は3度、新型インフルエンザの襲来を受けた。あたかもコイヘルペスで死に絶えた湖があるように全滅した村が散在した。一方ほとんど無傷で生き延びた地域もあった。生存のための答えもこの中にある。  聖典の伝道者である西村氏に心から感謝する。今我々人類は再び1918の世界と向きあうからだ。

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