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災害防衛論 (集英社新書 (0416)) (集英社新書 (0416))
災害防衛論 (集英社新書 (0416)) (集英社新書 (0416))
災害防衛論 (集英社新書 (0416)) (集英社新書 (0416))
広瀬 弘忠
定価: ¥ 756
販売価格: ¥ 756
人気ランキング: 37359位
おすすめ度:
発売日: 2007-11-16
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
生き抜くための基本的なこと
以前は災害といえば地震と考えがちな世の中でしたが、世間を騒がせた耐震偽造や食品偽造により、国民の中にも「日常の中の災害」という感覚が浸透しつつあるような気がします。
事細かな対策マニュアルも必要ですが、それらは大抵「既にある」災害に対してまとめられ、これから起こりうる「未知なもの」に対しては通用しません。
環境の変化のみならず、人の交流や物流も激変しているなかで、「最も基本的で、大切な知恵」がこの一冊に凝縮されていると感じます。
受動的安全の考えが興味深い
災害とかあまり身近にないので普段はあまり興味がないはずですが、受動的安全という考え方が新鮮です。交通機関や原子力発電の原子炉が、自然の物理的法則などに従って自動的に危険を避けられるように設計してやれば、何かで混乱がおこっても、ほおっておいても破滅的なことにならないのだそうです。この考えは車や原発の設計に実際に使われていて、安全を高めているのだそうです。はじめて知りました。災害でも使えるそうです。
防災の新しい考え方を描いている
臨床心理学のレジリエンスの概念を取り入れて、災害弾力性という考え方を提案しているようだ。近頃流行りのハウツーものでなく、考えさせてくれるのがよい。私たちに必要なのは、基本的な考え方、哲学だと思う。都市も社会も個人も、災害をはじき返す柔らかさと強さを持つべきだという発想はあたらしくて面白い。
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