インフルエンザの予防法

プリオン病とは何か (文庫クセジュ)

ピエール=マリ ジェド



定価： ￥ 999

販売価格： ￥ 999

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発売日： 2005-02

発売元： 白水社

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3つの観点から問題
1.　原著者の問題：神経科学の門外漢には分かりにくく、神経科学者にとっては物足りない内容である。一番の問題は「プリオン病とは何か」について明快に書かれていないことである。
2.　訳者の問題：まず、一目で神経科学・分子生物学・生化学に疎い人間が訳したと分かる。日本語としてこなれていないし、原著論文を英語で読んだ方がよっぽど分かり易いと推察される。多分、英語ではこう言っているのだろうと推測される文章が随所に有った。英語で何を指しているのか判断しかねる語彙も有った。そのいい訳として生物学辞典などを引きながら読めと言うのは訳本として終わっている。専門書を書いているならそれでも良いが、一般読者もターゲットに訳したとしたならば不愉快極まりない。
3.　引用文献について：本の内容はほとんどがフランス、ヨーロッパでの成果に偏重されていて巻末の引用文献までがフランス語の物が多すぎた。この訳本を読んでわざわざフランス語の文献に当たる神経科学者は皆無と言って良いであろう。おそらく、原著者はフランスで読まれることを前提と考えていたのだろうが、少なくとも神経科学者及び医学研究の世界で、もっと英文で一般的な総説が載っている文献は沢山あると考えるし、引用論文数も少なすぎる。日本人に読んで貰うために訳したのであれば、少なくとも総説を含め英語論文のオリジナルの文献一覧くらい訳者が勉強して補足すべきである。